【完】不良な君の甘い蜜
「体育祭の時も、俺がちょっかい出した時泣いとった。俺、八重の涙、嫌い。」



…そんな優しい目で、そんなこと言わないで。



悔しいけど、涙が止まらない。



認めたくないけど、私は王子様だった『ミツ君』より



ドスケベだし、見た目ヤンキーだし、我が儘な『ミツ』の方が…



何万倍も、何億倍も大好きになっちゃったんだ。



でも、好きになればなるほど、ミツに言われたあの時の一言が惨めで、辛い。



ミツは、私が『オデブのヤエちゃん』だって分かったら、どうするんだろう。
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