【完】不良な君の甘い蜜
私が抵抗出来ないことをいいことに、ミツは私の着ていたポロシャツの下に手を滑り込ませる。



くすぐったくて身をよじると、ミツは艶っぽく右の口角を上げた。



「やっべぇ…もう、我慢の限界来たわ。」



下腹付近にあったミツの手がそっと脇腹をなぞって背中に回る。



言い返す間もないくらいのスピードで、私の胸への締め付けがなくなっていた。



「な…慣れてる。」



頭が働かないこの現状で、私は何故こんな言葉しか言えないのだろうか。



「止めて」「離して」とか、言えることは沢山あるのに。
< 166 / 302 >

この作品をシェア

pagetop