【完】不良な君の甘い蜜
「八重、かなり可愛い反応するのな。萌えるわー。」



「馬鹿!変態!ドスケベ!」



振り返りミツの顔を睨むと、ミツはふっと不適に笑った。



「それ、八重から言われたら最高の褒め言葉やわ。そそる。」



「何それ……っ!」



私は更にムカッと来て何か言い返そうと口を尖らせた瞬間、ホントに一瞬、ミツのシトラスの香水の香りがふわりと降り注いだ。



「…えっ?ん?今、あんた、私に何したの?」



「んー?キスやけど?」



「やけど」って…。



キス………きす…Kiss……。



「はああああ!?私の!私のファーストキスがあああ!」



私が叫んでミツの胸板を叩くと、ミツは満面の笑みを浮かべた。



うう…眩しいよ!可愛いよー!
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