【完】不良な君の甘い蜜
「コラー!日比谷!お前、一体どんな腹してんだ?まだ朝なのに早弁するには早くね?あん?」



「ふぁー?ほはっひー、がくふぇいってふへにはらへほとばひ?」



口いっぱいに白ご飯を詰め込んだミツ。もはや何言ってるかさえ解析不能。



私はため息を一つついて持って来ていた爪磨きで爪にツヤを出すべく必死に擦り始めた。



「日比谷だけじゃない!花垣は爪を磨くな!広重はその変な本を読むのを止めろ!」



「却下あー。こさっぴー朝からキレすぎー。」



私がすかさずこさっぴーに言い返すと、クラスが笑いで包まれる。



二十代の若い新人教師こさっぴー。私達に負けてるよ。
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