【完】不良な君の甘い蜜
痩せたのだって、戻って来たのだって、全部王子へ逆襲するため。



努力して、痩せて綺麗になって、王子を頑張って惚れさせて告白させて振る。



そのためだけに、八年間もの長い年月を努力に費やしたのだ。



「やーえー、なんか企んどるとやろ?悪い顔になっとるばい!」



「あーもー!しんしんは黙っててよ!」



名簿順により隣同士の私としんしんが騒いでいると、担任らしい若い先生が入って来る。



「皆静かに!…ん?花垣八重!入学早々なんだそのチョココロネみたいな頭は!」



げっ…しんしんと同レベルの思考の奴がここにもいたよ。



女子の憧れ、ゆる巻きカールだっての!
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