【完】不良な君の甘い蜜
「まあいい、出席をとる。入学式でも呼ぶから、大きな返事をするように。」



先生は話を切り替え、一人ずつ名前を呼び始める。



そういえば…しんしんの前の席、まだ人が来てないな。



「ねえしんしん、入学式からいきなり遅刻って、この席の人どんな人なんだろうね。」



「んー?ここ?ここの席、多分ミツばい。」



ミツって、王子が遅刻!?



「ナイナイ。だって私の王子よ?…はっ!もしかしたら、渋滞に巻き込まれてるとか!?」



「いやいや〜、多分、故意やろうね。ミツんことやから。」



しんしんはほやほやーっとした口調で言いながら笑った。
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