『私』という名の矛盾
~健人side~



「今週でこの試合に勝てば、ベスト8だ!皆、気合いいれてくぞ!!」


「「はいっ!!」」



遅めの部活が終わった。
俺らのサッカー部は全国大会を目指して、東京代表になるために、毎日がんばっている。

俺は高1で嬉しくもレギュラーを取れ、先輩達に迷惑かけないように必死になって練習についてっている。


「健人ー!帰るぞー!!」


「あっ!!はいっ!」



俺より一個上の鎌田先輩とは中学からの知り合いで、かなりボールのコントロールが良い。まぁとにかくプレーに関しては凄い。それから先輩とはくだらない話しや相談まで色々と話している。それにイケメンだから、色々と尊敬している。



「今週でベスト8かぁ~。まだまだだなww」

「先輩、勝つ気かなりありますね」

「当たり前だろ~!今年も全国行くんだよ!!まぁ今回は健人がいるからだいじょーぶか!」



俺らの学校のサッカー部は、全国大会に何度か出場している。去年は3年ぶりの出場だったが2回戦で負けてしまった。


「止めて下さいよ~。プレッシャー与えないで下さいww」

「お前なら絶対だいじょーぶだ!!あってか、お前に聞きたい事があるんだけど」


さっきまでゲラゲラ笑っていた先輩はいきなり少し真面目に聞いてきた。



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