★秘密の愛★お兄ちゃんはあたしだけのもの!!
たしか、あたし…お兄ちゃんの腕の中に飛び込んだんだっけ。



『鏡花…駄目だ。俺はリナと結婚するんだ。最後くらいお前の笑顔が見たかったのに…』



『お兄ちゃん…キスして…前みたいに…あたしにキスして…。好きなの。愛してるの…』



お兄ちゃんにしがみついたまま、



あたしはゆっくりと顔をお兄ちゃんに近づけた、その時、



『仕方ねぇな…』



そう面倒くさそうなお兄ちゃんの声がして、



それと同時に、



今まで感じたことのないような強烈な痛みに襲われたあたしは、



痛む脇腹を押さえながら、



そのまま床へと倒れ込んだんだ。
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