ひと呼吸
陵が置いた湯飲みのお茶は、
温かくなかった。


私が店員さんにもらった
お茶と同じくらい
冷めていた。




「いつから、いたのよ。」



本当に、ワケわからない奴だ


ずっと私を見てたのだろうか。



それでも、
陵に少しホッする
感情を

初めて感じた。
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