ひと呼吸
その指先
皆の元に戻ると

さっきの静けさが
嘘のように

弾けた飲み会が繰り広げられていた。



「あッ!ナッチャン帰ってきた!!」


「ただいま~」


「もう大丈夫なの?」


「え?」

え!?
みんな私が孝ちゃんを
好きって知ってるの?

恥ずかしい・・・



「お腹だよーお腹!!」

「お腹?」

「生理なんでしょ?」

「え?生理・・・」



陵をみると、

してやったり顔で
私を見ていた


「生理痛いよね。
いい彼氏いないんでしょ?」

生理と彼氏が

なんの関係が・・・


「いいエッチしてないと、生理の時
痛いもんねー」


は!!!!!?

なにそれ。


ハッタリじゃん!


てか、

こっちのが

恥ずかしいんだけど!!



「まあね」


なんて、答えりゃいいんだよ。

まあね。としか
言えないよ・・・

陵、

許せん。

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