ひと呼吸
ひんやりした
陵の手が

私の前髪を掻き分けた


恥ずかしくて

思わず目を瞑る。



ひんやりした指先が

こめかみを

まつ毛を

頬を

唇を・・・


ゆっくりと触れた





< 30 / 96 >

この作品をシェア

pagetop