ひと呼吸
指で


頭を強く突っつかれた



「あんな目で孝ちゃんみんなって」


「だって、
ミユキの話を棚にあげてる」


「あの場は、俺が誤魔化した」


「私がお茶を取りにいってる間?」


「そっ俺が上手くやったの」


「よく言うよ」



陵が
私の横を
すれ違った時

陵の二の腕が

私の鼻をかすった



ドキッ


思わず


後ずさると

私の後ろにあった



グラスが、ゆっくりと



落下してゆく・・・






・・・ぁあ
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