ひと呼吸
店長と会話した後、
椎葉さんの事務所に寄った。
椎葉さんは、空間デザインを作っている人
父と同じくらいのオジさんだ。
粋なおしゃれが好きな
少しノスタルジックな雰囲気をつくる人だ
伯父の知り合いで
時間が空いたときに
素人の私の空間デッサンをみてくれる
「この照明は、センターに寄り過ぎると
狭くかんじないかな?」
「でも、あまりにも全体を照らすと
品がなくなりそうで嫌なんです。」
「なら、ここに小さな光を入れればいい。
そしたら、メリハリがでてくる。」
椎葉さんと
張り合う会話が好きでたまらない。
空間を創るのって
その人の習慣の順序で
その人の気づかない利便性を創造する。
なんにも感じない時間を過ごす空間なんて
ないとは思うけど
もしあるとするなら、
相手の感情を開発できる空間を
つくる事もできるのではないだろうか?