%短編:侵された体%
「あっ!」
突然お腹に激痛がはしり、足がもつれる。
気づくとあたしの視界は茶色い土に覆われていて。
何?何が起こったの?
自分の足が痺れて、自分の足ではないみたい。
ううん、それよりも、頭が。
頭がぼんやりとして。
誰かが、あたしの名前を呼んでる。
誰?
先生?それとも先輩?
痛みに耐えられないことも確かだったけど。
それ以上に、
何かがあたしの意識を暗闇へとひっぱっていく。
抗いきれずに、あたしは意識を手放した。