P O C H I〜キミとボク〜
「贅沢言わないで付き合っちゃえばいいのにー…彼氏といるとね、すっごく幸せで温かいんだよ。なんか…」
―たまには梨華も可愛い事言うんだぁ…
「ふぅん…」
「あっ!ごめんっそろそろ切るね。長々と語ってごめんね。」
「いいよー。裕司くんと初エッチできるといいね!」
「キャァー!!もしその時は一番に美月に報告するからね!」
きっと梨華は電話の向こうでは顔を真っ赤にして話しているに違いない。
「じゃあバイバイ。メリークリスマス笑」
「メリークリスマス梨華。またね。」
そう言って電話を切った。
「さてと…帰ってお祝いしないとねー。お母さんはりきってるだろうし…」
今年のクリスマスはお母さんと私の二人だけ。いつもは仕事で忙しいお母さんも今日は休みをとれたらしくて、ちょっと楽しみだったりする。お父さんは昔家を出ていったきり戻ってこない…理由は…浮気。なんでも浮気相手と駆け落ちしたらしい……お母さんは毎日泣いてばかりいた…でも幼なかった私を女で一つで必死に育ててくれた…お母さんを苦しめたあんな最低男…死んじゃえばいいんだ…大嫌い。
私が男嫌いなのはそういう過去があったからで…しょせん男はそんな生き物…男なんて…大嫌い。
家への帰り道を歩きながらそんな事を思っていると頬に冷たいものが落ちた。
「雨……?」
雨は最初は小降りだったのにどんどん強くなる…
冷たい雨が体を打ち付ける…
「最悪だぁ…寒っ…」
クリスマスの日に雨とか最悪…普通雪でしょ…
びしょ濡れになりながら家へと忙ぐ途中…道の端に人が倒れてるのを見つけた…
―たまには梨華も可愛い事言うんだぁ…
「ふぅん…」
「あっ!ごめんっそろそろ切るね。長々と語ってごめんね。」
「いいよー。裕司くんと初エッチできるといいね!」
「キャァー!!もしその時は一番に美月に報告するからね!」
きっと梨華は電話の向こうでは顔を真っ赤にして話しているに違いない。
「じゃあバイバイ。メリークリスマス笑」
「メリークリスマス梨華。またね。」
そう言って電話を切った。
「さてと…帰ってお祝いしないとねー。お母さんはりきってるだろうし…」
今年のクリスマスはお母さんと私の二人だけ。いつもは仕事で忙しいお母さんも今日は休みをとれたらしくて、ちょっと楽しみだったりする。お父さんは昔家を出ていったきり戻ってこない…理由は…浮気。なんでも浮気相手と駆け落ちしたらしい……お母さんは毎日泣いてばかりいた…でも幼なかった私を女で一つで必死に育ててくれた…お母さんを苦しめたあんな最低男…死んじゃえばいいんだ…大嫌い。
私が男嫌いなのはそういう過去があったからで…しょせん男はそんな生き物…男なんて…大嫌い。
家への帰り道を歩きながらそんな事を思っていると頬に冷たいものが落ちた。
「雨……?」
雨は最初は小降りだったのにどんどん強くなる…
冷たい雨が体を打ち付ける…
「最悪だぁ…寒っ…」
クリスマスの日に雨とか最悪…普通雪でしょ…
びしょ濡れになりながら家へと忙ぐ途中…道の端に人が倒れてるのを見つけた…