チョコレートコスモスⅡ
「よぉ」



そう声を掛けたのは彼だった。



だけど彼じゃなかった。



何か、何か違う。



ずっと考えていた。



いつもの拓哉と今の拓哉の違い。



「春奈、他にいるのか。この写真以外」



「えっ?あ、うん。



キャバクラにも行ってたし」



キャバ嬢のお持ち帰りもしてたみたいだけど。



それに関しては口をつぐんだ。



事件に関係ないことだし彼女たちにとっては客。



こんなこと言ったら一種の営業妨害だ。



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