…きみだけ。

「分かったよー。
じゃああたしから言うね」






「同じクラスのー…♪
檜山岳くん!」





嫌な予感は的中した。



私は何て言ったらいいか
分からず、
何も喋ることができなかった。





だけどそんな事を
知る由もないあずみは、
容赦なく私に続ける。





「ほらー!次、絵梨の番!」




口が開かない……




私も岳くんが好きだなんて
口が裂けても言えない。
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