…きみだけ。

「さおー・・・

なんで言っちゃうのー?

私まだ見てないのに!」


「ごっ…ごめん!

だって一緒で嬉しかった
んだもーんっ!」




「はいはい……

もー調子いいんだから

さおはー……」






私は紗織の押しに弱い。

可愛い声で言われると

いつも許してしまうのだ。




こんなことを言いながら

私たちは自分たちのクラスへ
向かった。
< 3 / 53 >

この作品をシェア

pagetop