俺様先生は王子さま
「オイ、坂崎。授業中だぞ。私語を慎め。オレの授業をなんだと思ってる!」


「すっ、すみません!」


ちょっと声が大きかったのか。

担任のハゲ男(オ)に、注意された。


「ばぁーか」


ミチルがほくそえんでる。


「なにさ」


「ハゲ男ってさ、髪の毛さえあれば、かなりダンディーよね」


「はぁ? あんなの趣味なの?」


「想像してみなよ」


確かにミチルの言う通りだった。

髪の毛さえあれば、良かったかもしれない。


「確かに……」


「残念よね。イケメンなのに」


……先生で、イケメン。

おまけに、性格はオレ様だった。


「惜しいと言えば、惜しいわね」


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