白黒世界

真緒は陸の言葉に少し微笑んで再び鏡を見る。


「真緒、遅刻するわよ…陸君も早く学校に行きなさい」

真緒と陸がいる部屋の入口に真緒の母親が立っていた。


「分かりました…お母さん。行ってきます。陸、行こう」


真緒は急いで出ていくように陸の腕を引っ張った。
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