好きでした.
放課後になり
翔は部活へいってしまった。
あれでも一応
バスケ部のエースらしい。
どうでもいいけど。
「未愛いるかなー。」
俺は未愛のいる教室を
のぞいた。
―いた。
小さい身体。
丸く大きな目。
茶色く長い髪。
今にも折れてしまいそうな細い脚。
俺のものにしたい
そうおもった。
案の定クラスのみんなは
かえってしまったのか
クラスには未愛しかいない。
「未―」
「な‥んで‥」
未愛の名前を呼ぼうとしたとき
未愛はつぶやいた。
―なんで、と。
そして泣き始めた。
‥声をおしころしながら。
「なん‥でっ‥龍せんぱっ‥」