好きでした.



―未愛、




ごめんな。




今思うとさ


あの時なんで
なんにもしてやれなかったんだろう。



なんで
なにも聞いてやれなかったんだろう。って



後悔ばっかのこってる。


でもな


今でも俺は

未愛を―


未愛のことを


幸せにしてやりてえと


本気でおもってるんだ―‥











しばらくすると
未愛は泣きやんだ。


「大丈夫か‥??」



俺は未愛の頭を撫でた。





「はい‥。ごめんなさい‥」


そういって未愛は
クスッと笑った。



その顔が
まぢで可愛かった。


本気で好きだと
そうおもった。


「そろそろ帰るべ??」


あたりを見渡すと
すでに暗かった。


さっきまで
ちらほらといた、
下校している生徒も
見当たらない。


俺の質問に
未愛は、頷いた。


「送るよ。」


そういった俺を
未愛は、嬉しそうに見て



「ありがとおございます。」


と、笑った。


「じゃあ、いこっか。」



そういって立ち上がり
下駄箱へむかう
俺の後を未愛は、
ちょこちょことついてきた。





その姿がかわいくて
俺は思わず笑みをこぼした。







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