好きでした.
*第二章 過去


帰り道
俺と未愛は他愛のない話で盛り上がった。



ほんとは



泣いていた理由を
聞きたかったけど
聞けなかったんだ。



「あのさ‥
公園よってかない?」


俺は小さな公園を
ゆびさしながらいった。


公園には
滑り台、砂場、ベンチしかなかった。


俺らは
そのベンチにすわる。


「ちょっとまってて」


というと未愛は、
不思議そうな顔をして


「わかりました。」


といった。



***



「はい。」

自販機でかってきた
ミルクティーを
未愛に渡した。


未愛は

「ミルクティーだあっ!!
ありがとおございます。」

そういって
喜んでいる。

「タメ語でいいよ」

「‥うんっ!!」



やっぱ可愛い!!


俺はクスッと笑った。



それに気付いた未愛は
俺の顔をのぞき込んだ。



「なんでわらうのっ!!」


そういって拗ねた未愛も
可愛くて
また笑ってしまった。


「ばかあああ。」


といって俺を
ぽかぽかたたいた。


「ごめんな。可愛くてつい」



俺がサラッというと‥



「龍先輩みたい‥。」



とつぶやいた。



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