先生と王子様と演劇部な私。
「あ、あの……朗先生すいません、堀木戸さんとお話してみたいんですけど……」
なんとなく朗先生には聞かれたくなかった。先生に笑われたらショック受けるし。
「……ちょっと、小腹に入れるもの買ってくる」
朗先生はそう言いながらも、明らかにムスッとした顔で席を立つとドアを出て行った。ちょっと心が痛む。
「朗に席外せって言うなんて、勇気あるね~」
堀木戸さんはケラケラ笑った。笑い事じゃないんですけど。そんな困った顔の私を見て、堀木戸さんは、それで? と先を聞いてくる。
私は大きく息を吸った。
「堀木戸さんは……五年前、シンデレラの王子様役でしたか?」
言ってすぐ、ごくり、と唾を飲み込んだ。
「……あぁ、そうだね」
やっぱり、この人が王子様…………。
なんとなく朗先生には聞かれたくなかった。先生に笑われたらショック受けるし。
「……ちょっと、小腹に入れるもの買ってくる」
朗先生はそう言いながらも、明らかにムスッとした顔で席を立つとドアを出て行った。ちょっと心が痛む。
「朗に席外せって言うなんて、勇気あるね~」
堀木戸さんはケラケラ笑った。笑い事じゃないんですけど。そんな困った顔の私を見て、堀木戸さんは、それで? と先を聞いてくる。
私は大きく息を吸った。
「堀木戸さんは……五年前、シンデレラの王子様役でしたか?」
言ってすぐ、ごくり、と唾を飲み込んだ。
「……あぁ、そうだね」
やっぱり、この人が王子様…………。