先生と王子様と演劇部な私。
「ぉ。これもまだ使われてるのか」
堀木戸さんはあのクローバー模様の宝石箱を見つけると、楽しそうに開けた。
「やっぱりその宝石箱、昔から使われてたんですか?」
「ん? これ、朗が引退間際に買ってきたんだよ。意外に少女趣味だよなぁ」
堀木戸さんはケラケラ笑う。
朗先生が……? だからあのブランドを知ってたんだ。妙に納得してしまった。しかも私が好きだったブランドと一緒なんて嬉しいな……。
お母さんが買ってくれたペンダント、なくさずにまだ持ってたら朗先生と共通の話題でもっと盛り上がれたかも。
「何? 思い出し笑い?」
思わず微笑んでしまったところを見られてしまった。恥ずかしい……。
「さっきはどんよりしてたから、思い出し笑いでも何でも笑った方がいいよ」
え、そんなに顔に出てたのかな……。
「何か嫌なことでもあったの?」
堀木戸さんの整った顔が覗き込んできたので、ドキリとしてしまう。
「え、いや、ちょっとライバルにむしゃくしゃしてただけで……」
堀木戸さんはあのクローバー模様の宝石箱を見つけると、楽しそうに開けた。
「やっぱりその宝石箱、昔から使われてたんですか?」
「ん? これ、朗が引退間際に買ってきたんだよ。意外に少女趣味だよなぁ」
堀木戸さんはケラケラ笑う。
朗先生が……? だからあのブランドを知ってたんだ。妙に納得してしまった。しかも私が好きだったブランドと一緒なんて嬉しいな……。
お母さんが買ってくれたペンダント、なくさずにまだ持ってたら朗先生と共通の話題でもっと盛り上がれたかも。
「何? 思い出し笑い?」
思わず微笑んでしまったところを見られてしまった。恥ずかしい……。
「さっきはどんよりしてたから、思い出し笑いでも何でも笑った方がいいよ」
え、そんなに顔に出てたのかな……。
「何か嫌なことでもあったの?」
堀木戸さんの整った顔が覗き込んできたので、ドキリとしてしまう。
「え、いや、ちょっとライバルにむしゃくしゃしてただけで……」