先生と王子様と演劇部な私。
クラスの子には両手を合わせ、ごめんねポーズをしてそそくさと教室を出て部活に向かった。
「ねぇ、柚子?」
歩きながらエミが言う。
「ん?」
「山野……」
ギクッ、として止まってしまった。
「やっぱり」
エミは何でもお見通しよ、と言う顔でニヤニヤと歩き続ける。
「ちょ、何がやっぱりなの?」
慌てて追いかけた。何を勘付いてるんだろう?
「柚子、朗先生のこと好きなんでしょ?」
「ちょっ」
「いいの、いいの。物好きだなとは思うけど。もう半年もしない内に私たち卒業じゃない? いいんじゃない~? がんがん、アタックしちゃいなさいよ。応援してる」
エミは私の返事も聞かずに、フフフ、と笑った。がんがんアタックしちゃえってことは、朗先生と結構仲良くなっていることには気が付いてないってことだよね。
少しホッとした。
でも……。
「私ってやっぱり、朗先生のこと好き、だよね?」
「は?」
「ねぇ、柚子?」
歩きながらエミが言う。
「ん?」
「山野……」
ギクッ、として止まってしまった。
「やっぱり」
エミは何でもお見通しよ、と言う顔でニヤニヤと歩き続ける。
「ちょ、何がやっぱりなの?」
慌てて追いかけた。何を勘付いてるんだろう?
「柚子、朗先生のこと好きなんでしょ?」
「ちょっ」
「いいの、いいの。物好きだなとは思うけど。もう半年もしない内に私たち卒業じゃない? いいんじゃない~? がんがん、アタックしちゃいなさいよ。応援してる」
エミは私の返事も聞かずに、フフフ、と笑った。がんがんアタックしちゃえってことは、朗先生と結構仲良くなっていることには気が付いてないってことだよね。
少しホッとした。
でも……。
「私ってやっぱり、朗先生のこと好き、だよね?」
「は?」