先生と王子様と演劇部な私。
「あいつらと帰りたかった?」
朗先生が両手をポケットに入れながら首を少し傾げた。そんな仕草もモデル並みに様になっていて、見惚れるほどカッコいい。
「いえ……。ただ暗いんで」
「心外だな」
朗先生が口をへの字に曲げる。先生って意外に表情豊かなのかも……。
「俺が送っていかないと思ってたのか?」
俺が送っていくのが当たり前、という口ぶりに顔がカーッと赤くなってしまう。
「こんな暗いんだから、無理やりでも送るし」
さらにそんなことまで言ってくるので、もうドキドキして死にそうだ。自分がどれだけ赤くなっているかは想像したくなかった。
こないだキスされてから二人きりになるは初めてだもん。意識するなっていう方が無理でしょ?
「柚子、ご飯は?」
「あ、今日はママが……」
それを聞いた朗先生は、そうか、と少しだけ微笑んだ。
「ママがいない時とか言えよ。またメシ食いに行こう」
こんなことを言われて嬉しくないはずがない。私は満面の笑みで、はいっ、と頷いた。
朗先生が両手をポケットに入れながら首を少し傾げた。そんな仕草もモデル並みに様になっていて、見惚れるほどカッコいい。
「いえ……。ただ暗いんで」
「心外だな」
朗先生が口をへの字に曲げる。先生って意外に表情豊かなのかも……。
「俺が送っていかないと思ってたのか?」
俺が送っていくのが当たり前、という口ぶりに顔がカーッと赤くなってしまう。
「こんな暗いんだから、無理やりでも送るし」
さらにそんなことまで言ってくるので、もうドキドキして死にそうだ。自分がどれだけ赤くなっているかは想像したくなかった。
こないだキスされてから二人きりになるは初めてだもん。意識するなっていう方が無理でしょ?
「柚子、ご飯は?」
「あ、今日はママが……」
それを聞いた朗先生は、そうか、と少しだけ微笑んだ。
「ママがいない時とか言えよ。またメシ食いに行こう」
こんなことを言われて嬉しくないはずがない。私は満面の笑みで、はいっ、と頷いた。