先生と王子様と演劇部な私。
朗先生に車で送ってもらう途中で、堀木戸さんのことを聞いてみた。
「明日って、堀木戸さん何時くらいに来るんですか?」
朗先生が運転しながら、ちらり、とこちらを見る。
「知らない。来るのか? まぁあいつ演劇部の公演は毎年観に来てるけど」
「あれ……?」
明日王子様演じること、聞いてないのかな? 私のハテナの顔が分かったらしく朗先生は、何で? と聞いてきた。
言うべきかどうか、一瞬躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
「平が来るって言ってた?」
「はい。実は、堀木戸さんがシンデレラの王子様を演じてくれることになっていて……」
「は?」
私が歯切れ悪く言うと、朗先生がパッとこちらに顔を向けた。眉間に皺が寄っている。
「あ、こないだ衣装見に来てたじゃないですか、あの時も王子の衣装探しに来てて……」
思わずたじろいでしまう。あの時、と聞いた朗先生は少し嫌そうな顔をした。私が腕を払って逃げた日だ。
「何で?」
「明日って、堀木戸さん何時くらいに来るんですか?」
朗先生が運転しながら、ちらり、とこちらを見る。
「知らない。来るのか? まぁあいつ演劇部の公演は毎年観に来てるけど」
「あれ……?」
明日王子様演じること、聞いてないのかな? 私のハテナの顔が分かったらしく朗先生は、何で? と聞いてきた。
言うべきかどうか、一瞬躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
「平が来るって言ってた?」
「はい。実は、堀木戸さんがシンデレラの王子様を演じてくれることになっていて……」
「は?」
私が歯切れ悪く言うと、朗先生がパッとこちらに顔を向けた。眉間に皺が寄っている。
「あ、こないだ衣装見に来てたじゃないですか、あの時も王子の衣装探しに来てて……」
思わずたじろいでしまう。あの時、と聞いた朗先生は少し嫌そうな顔をした。私が腕を払って逃げた日だ。
「何で?」