先生と王子様と演劇部な私。
「あぁ」
期待していたけど、そう返事が返ってきて思わず顔が赤くなってしまう。
でも、朗先生ってば、目を逸らして横を見ながら言っていたんだよね……。
「ちゃんとこっちを見て言ってくれればいいのに」
そう呟くと、朗先生は私を斜め上に見上げて大きく溜め息を吐いた。
「……人の気も知らねーで」
朗先生が微かに聞こえるくらいの小さな声で言う。
「え?」
「こっちが恥ずかしいから、向こう行け」
朗先生はそう言って、また横を向いてしまう。
……こっちが恥ずかしいって、それって……?
良い意味なのか悪い意味なのか、どっちと判断していいか分からずに立ち尽くしていると、朗先生はコーヒーを飲み干して立ち上がった。そのまま私の前を横切りると、コップを専用のゴミ箱に捨てに行き、ゆっくり戻ってくる。
半分ショックと半分期待で動けないままの私に見向きもせず、朗先生はまた私の前を反対から横切った。
期待していたけど、そう返事が返ってきて思わず顔が赤くなってしまう。
でも、朗先生ってば、目を逸らして横を見ながら言っていたんだよね……。
「ちゃんとこっちを見て言ってくれればいいのに」
そう呟くと、朗先生は私を斜め上に見上げて大きく溜め息を吐いた。
「……人の気も知らねーで」
朗先生が微かに聞こえるくらいの小さな声で言う。
「え?」
「こっちが恥ずかしいから、向こう行け」
朗先生はそう言って、また横を向いてしまう。
……こっちが恥ずかしいって、それって……?
良い意味なのか悪い意味なのか、どっちと判断していいか分からずに立ち尽くしていると、朗先生はコーヒーを飲み干して立ち上がった。そのまま私の前を横切りると、コップを専用のゴミ箱に捨てに行き、ゆっくり戻ってくる。
半分ショックと半分期待で動けないままの私に見向きもせず、朗先生はまた私の前を反対から横切った。