先生と王子様と演劇部な私。
「もう! なんで余計に緊張させるんですか!」
「覚悟しといた方がいいだろ?」
確かにそうかも知れないけど……朗先生、絶対楽しんでるとしか思えないんですけど。
「何か緊張しすぎて、気持ち悪くなりそう」
客席を見ないために、両手で顔を覆おうとしたとき……
――!!
朗先生に、抱き締められた。
「せ、先生……?」
先生の腕が背中に回り、自分が丸ごと包まれているのがが分かる。
「こうしてると、落ち着かない?」
真上で、優しい朗先生の声が聞こえる。先生の息が頭にかかるほどの距離……。
「べ、別の緊張します!」
心臓の音が客席にまで聞こえるんじゃないかと言うほど、大きく高鳴った。
「覚悟しといた方がいいだろ?」
確かにそうかも知れないけど……朗先生、絶対楽しんでるとしか思えないんですけど。
「何か緊張しすぎて、気持ち悪くなりそう」
客席を見ないために、両手で顔を覆おうとしたとき……
――!!
朗先生に、抱き締められた。
「せ、先生……?」
先生の腕が背中に回り、自分が丸ごと包まれているのがが分かる。
「こうしてると、落ち着かない?」
真上で、優しい朗先生の声が聞こえる。先生の息が頭にかかるほどの距離……。
「べ、別の緊張します!」
心臓の音が客席にまで聞こえるんじゃないかと言うほど、大きく高鳴った。