先生と王子様と演劇部な私。
15:先生と王子様
日もだいぶ落ち、もうすぐ六時になる。
一般客は退場し、校庭では後夜祭の準備が整っていた。
私は人混みに紛れ、こっそり後ろの方から講堂に入る。中は少し暗くてシンとしていたけど、舞台にはちゃんと明かりが灯っていた。
本当に堀木戸さんは演じれるんだろうか? 緊張と不安が入り交じった気分で舞台を眺め、五年前に座った席についた。
カタン。
誰かが入ってきて、隣に座った。
部会者だったらどうしよう、そんな思いで向くと、なんと由美ちゃん!
「ゆ、由美ちゃん、赤ちゃん大丈夫なの?」
「うん、授乳してまた抜け出してきたの。何か、堀木戸くんが面白いものが観れるから言うから気になって」
由美ちゃんは楽しそうに微笑んだ。石川先生怒ってるんじゃないかなぁ、なんて心配になってしまう。
一般客は退場し、校庭では後夜祭の準備が整っていた。
私は人混みに紛れ、こっそり後ろの方から講堂に入る。中は少し暗くてシンとしていたけど、舞台にはちゃんと明かりが灯っていた。
本当に堀木戸さんは演じれるんだろうか? 緊張と不安が入り交じった気分で舞台を眺め、五年前に座った席についた。
カタン。
誰かが入ってきて、隣に座った。
部会者だったらどうしよう、そんな思いで向くと、なんと由美ちゃん!
「ゆ、由美ちゃん、赤ちゃん大丈夫なの?」
「うん、授乳してまた抜け出してきたの。何か、堀木戸くんが面白いものが観れるから言うから気になって」
由美ちゃんは楽しそうに微笑んだ。石川先生怒ってるんじゃないかなぁ、なんて心配になってしまう。