先生と王子様と演劇部な私。
 それにしても……間近で見た朗先生は、ホントに綺麗な顔をしている。じっくりは見れないので上目遣いで遠慮がちに見ただけなのに、何度も息が止まりそうになった。


「飯、食うぞ。好き嫌いはないな?」

 朗先生は運転席に座ると、助手席の私に向かって言った。

「え、ご飯?」

 それはどうなんだろう……。嬉しい気もするけど……そう迷っていると、朗先生が急に体を寄せてきた。




 何!?




 思わず固まってしまう。





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