先生と王子様と演劇部な私。

7:思い出しストレス

 それから数日は、演劇の練習に明け暮れた。受験勉強も一応してるけどね。



 朗先生とは、二人の時は話すようになっていた。



 ある日の部活の帰り、エミがニコニコしながら寄ってくる。部活終了とともに、一旦消えていたのに戻ってきたようだ。


「あれ? どこか行ってたの?」

 そう聞くと、エミはニンマリ笑う。

「彼氏のと・こ」

「え!」

 エミもシングルだったのに、いつの間に!?

「こないだ告白されて、付き合ってるの。二年生なんだけどね~」

 年下かぁ……。



「もう、学園祭終わったら受験じゃん? 悩んだけど、支えが欲しいかな~って」

 エミは天然パーマの髪の毛をクルクルいじりながら、ふふふと笑いが止まらない様子だ。
 
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