先生と王子様と演劇部な私。
2:先生が喋った
そんなある日の放課後、「女の子の日」でお腹が痛かった私は、少し遅れて練習用の教室に向かった。
…………。
視線を感じる。
まさか、と思いながら振り向いた。
「………」
やっぱり、朗先生がいる。
声を掛けようかな……でも無視されるかも……。たった五秒くらいの間に頭の中は迷いでグルグルしていた。
「お前、遅刻だろ」
「!!」
思いがけず朗先生から声を掛けてきたのでビックリしてしまう。思わず、喋った……と呟いたら朗先生が眉間に皺を寄せた。
…………。
視線を感じる。
まさか、と思いながら振り向いた。
「………」
やっぱり、朗先生がいる。
声を掛けようかな……でも無視されるかも……。たった五秒くらいの間に頭の中は迷いでグルグルしていた。
「お前、遅刻だろ」
「!!」
思いがけず朗先生から声を掛けてきたのでビックリしてしまう。思わず、喋った……と呟いたら朗先生が眉間に皺を寄せた。