先生と王子様と演劇部な私。
由美ちゃんが持ってきたお菓子を配ったりで、たっぷり30分以上みんなして教室で喋ってた。
石川先生が痺れを切らして立ち上がる。
「ほら、もう帰れ。産まれたらまた来させるから」
臨月の由美ちゃんを心配して部員を追い払う。部員たちは残念そうに文句を言ったけど、由美ちゃんの大きなお腹を見て仕方なく帰って行った。
「仲舘ちゃん」
教室の後ろにいた由美ちゃんに呼ばれ傍に寄ると、石川先生が嫌そうな顔をする。
「すぐ終わるから」
由美ちゃんが笑ってそう言うと、石川先生は、終わったらそこから電話しろよ、と声を掛けてから渋々と教室から出て行った。
教室に誰もいなくなるのを確認すると、由美ちゃんは持ってきた荷物の中から一冊の小さなアルバムを取り出した。
石川先生が痺れを切らして立ち上がる。
「ほら、もう帰れ。産まれたらまた来させるから」
臨月の由美ちゃんを心配して部員を追い払う。部員たちは残念そうに文句を言ったけど、由美ちゃんの大きなお腹を見て仕方なく帰って行った。
「仲舘ちゃん」
教室の後ろにいた由美ちゃんに呼ばれ傍に寄ると、石川先生が嫌そうな顔をする。
「すぐ終わるから」
由美ちゃんが笑ってそう言うと、石川先生は、終わったらそこから電話しろよ、と声を掛けてから渋々と教室から出て行った。
教室に誰もいなくなるのを確認すると、由美ちゃんは持ってきた荷物の中から一冊の小さなアルバムを取り出した。