先生と王子様と演劇部な私。
あいつって、堀木戸さん? つまり、王子様? 王子様には、一目惚れだったかも知れない。
王子様を思い出してかぁぁぁと、自分でもまた赤くなったのが分かる。
「――」
朗先生はすぐ目の前で、明らかにカチンとした表情をした。……な、何なの?
「こいつに一目惚れとかだったら、ちょっと許せないかも」
先生が写真をしまった胸ポケットをトントンと叩く。
えっと? 許せないと言われても困るんですけど……と思いつつも、朗先生の苛立ちを感じた私は焦った頭でグルグル考える。
言葉通り捉えるなら、その写真の"堀木戸さん"に対してではない、そんな屁理屈みたいな答えが出た。
「私が一目惚れしたのは王子様にで」
す、と続ける前にハッと両手で口を押さえる。しまった、思わず口走ってしまった。
王子様を思い出してかぁぁぁと、自分でもまた赤くなったのが分かる。
「――」
朗先生はすぐ目の前で、明らかにカチンとした表情をした。……な、何なの?
「こいつに一目惚れとかだったら、ちょっと許せないかも」
先生が写真をしまった胸ポケットをトントンと叩く。
えっと? 許せないと言われても困るんですけど……と思いつつも、朗先生の苛立ちを感じた私は焦った頭でグルグル考える。
言葉通り捉えるなら、その写真の"堀木戸さん"に対してではない、そんな屁理屈みたいな答えが出た。
「私が一目惚れしたのは王子様にで」
す、と続ける前にハッと両手で口を押さえる。しまった、思わず口走ってしまった。