ー キミが笑えばそれでいい ー



やっとついた…



自動ドアの前に立つと扉が音を立てて開く…



怖い…




ここまで走って来たのに…中に入るのがすごく怖くて…恐怖で足がうごかない…



私が立ち止まっていると看護士さんが私のそばに駆けつけてきた




「ゆうら…ちゃんかな?」


私が小さくうなずくと看護士さんは目にうっすらと涙をためて私の手をにぎった




「お母さんに…会いたいよね…ごめんね…」



そんなの…決まってるじゃん…ここに来たのは…会うため…ごめんねって…?
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