ー キミが笑えばそれでいい ー
「ゆうら明日にはこの家出るから荷物まとめておきなさいね」
お母さんはそうひとこと言うと自分の部屋に戻った
お父さんは力なくハハッと笑ってリビングを出て行った…
「私も荷物まとめよう…」
2階へと上がり大切な物をカバンにつめていった
「あっ…」
そこにあったのは小さい頃の思い出の写真だった
水族館の水槽の前でお父さんに肩車され、無邪気に笑っている自分がいた
「私ってこんなに笑ってたんだ…」