手紙〜Last Love〜
‐理由‐
ある日桜の不思議な行動の理由を知った。
7月17日
桜の誕生日だった。
オレは桜にプレゼントをあげようと渋谷に来ていた。「桜ってどんなのがいいのかなぁ〜?」

「ブレスレットとか好きかなぁ〜?」

そんなことを一人で言っていた。
「これだ!!」
オレはハートのブレスレットを手に取った。
絶対に似合う!そう確信しながら買った。
オレは早く桜に渡したくて急いで桜の家に向かった。
その途中の電車の中だった。
「あぁ〜」
オレはビクッ!として声がした方を見るとそこには桜がいた。
その横には一人の男がいた。
「うっせーよ!」
その男は無愛想にそう言った。
「ごめ〜ん」
桜は笑いながら謝っていた。
そう!桜が隠していたのは彼氏がいた事だった。
じっと桜の方を見ていたら桜がオレに気ずいた。
だが、桜はすぐに目をそらした。
彼氏の方は、こっちを睨み付けていた。
「何?知り合い?」
その彼氏は桜を見下ろして強い口調で言った。
「ち、違うよ!」
桜のその言葉を聞いた瞬間オレはすぐに目をそらし、後ろを向いた。
プレゼントの袋を強く握りしめた。
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