僕の道に
変な奴
無表情で机に頬杖をつき、軽く貧乏揺すり。
俺、石倉匡月の今現在の状況。
イライラするんだよね、こうゆうの。
クラスとかどうだって良いじゃん。
いちいち煩い。
得に女?
本当にうるせえ。
「じゃあ各教室に移動して下さい。」
一斉に動き始める。
面倒くさっ……。
「匡月ー!お前移動しねえの?」
座ったまま動こうとしない俺に、幼馴染みの山崎源太郎が言う。
『あー…今行く。』
俺は荷物を全部鞄に突っ込み歩き出す。
「何組?」
『B。ゲンは?』
「俺、A組。離れちまったな。」
まあ隣りだけど。
また1から友達の作り直しか。面倒……。
「じゃあ俺、こっちだから。」
『あー…うん。』
俺は自分の新しい教室に、一歩踏み入れる。
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