僕の道に

「こうでもしなきゃ、手が出そうだったから。」


ああ、なるほど。

浅瀬が嫌だった訳ね。


『中森でもあるんだ、そうゆうこと。』

「俺だって人間だ。怒る時は怒るさ。」


そりゃそうだ。

それでついでに俺をも助けてくれた訳ね。


『どーも。』

「気にするな。」


俺達は何処に行くもなく、体育館の裏庭に来た。


『浅瀬のやつ、あれで性格良かったらな。』

「まあな……全て完璧なやつはいないだろうけどな。」


大人。素敵。


『でもよ、逆なら良いのにな。』

「逆?」

『サッカーが下手でも、性格が良いやつは友達になりたいだろ。』


俺が言うと、中森は笑った。


「確かに一理あるな。」

『だろ?もったいねーの。』


顔だって悪くはない。

どちらかと言えばイケメン。



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