大好き。
「好きなタイプかぁ。やっぱり、お色気ムンムンの女の子やろ」
腰に片手をあてて、ガッツポーズをとって素直に答えた。
無邪気な笑顔で言うのが許せない。
……まぁ、結構予想してた答えなんだけどね。
「えぇー!まぁ君そうだったのー?」
「やだー!」
「あたしはー?」
そんな水城に周りの女子が騒ぎ出す。
「あはは、みんなのことは好きやでー?」
ニコニコといつものように女子を口説く。
こっちは本気で聞いてんのに……。
いつもの光景なのに、やけにイライラする。
「あと、ちゃんと自分を見てくれる子」
真剣な声をする水城に視線を移すと、あたしを見て微笑んでいた。
ちゃんとした答えあるんじゃん…。
「あっそ」
いつものように冷たく返すが、顔はどんどん熱くなる。