大好き。


xxx



「あ、あのさ」


水城が一人でいる時を狙って声をかける。


そりゃあ、ずっと女子に囲まれてる訳じゃないからね。



「あたし、髪切ろうかなぁなんて思ってるんだけど。どうかな?」



「えっ髪切るん?」


水城が驚いたようにあたしを見つめた。








「阿呆!そないなことしたらあかん!」


「……え?」


あまりの迫力にポカーンと水城を見つめる。



「切ったら切ったで似合いそうやけど……もったいないやん、めっちゃ綺麗な髪してんのに」



「そ、そうかな」



「俺は今の方が好きやで?」


首を傾げながらあたしの髪を触る。



「あーうん。わかったありがとう」


棒読みで言うけど、頬が緩むのを感じる。
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