大好き。
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「へぇー…渡せたんだ」
昼休み、中庭のベンチに真奈と二人で座っていた。
そして凄く意外そうにあたしを見る。
渡せないって思ってたんですか。
そりゃあ…諦めるとこだったけど。
ちなみに、勢いで告っちゃったことは秘密。
なんとなく……言えない。
「凄い進歩じゃーん!これで良いこと続くといいね」
本気で喜んでくれる真奈。
水城のことをあまり良く思ってないのに、真奈は一回も諦めろとは言ったことがなかった。
嬉しそうに抱きついてくる真奈。
そんな真奈に告白のことが言えなくて…罪悪感が溜まる。
なんてボーっと思いながら前に視線を移す。