大好き。



「あっ」



「ん?どうしたの?」



「あ、あの人…」



「え?あぁ、田崎 大翔‐タサキ ヒロト‐先輩だよ。知ってるでしょ?有名人だし」


あ…ぁああ!

思い出した!



「チョコ渡した日にぶつかったの!」



「へぇー…そうなんだ」


ボーっと田崎先輩を見つめていたら、目が合った。



「なんかこっち来るよ?」


真奈に言われて、立ち上がる。



「こんにちは」



「こ、こんにちは」



「昨日は大丈夫だった?怪我してるかなぁって心配だったんだよ」



「いえ、全然大丈夫です!」


なんか…雰囲気的にも優しい先輩だな。


水城くらいしか男子と話さないから、何か照れ臭い。
< 35 / 63 >

この作品をシェア

pagetop