ヴァンパイアと人魚姫
俺は、ただ逃げることしか出来なかった。

「チヲ…チヲチョウダイ!!」


もう、俺に微笑んで歌を歌ってくれた女の人はいない…。


目の前にいるのは、ただ血を求めているヴァンパイア…。


俺は、そうなった彼女を見ることが出来なかった。


そして俺は、彼女に襲いかかったんだ。


あんなに優しかった人が、人を殺しまくるなんて…

そう考えるだけで心臓が握り潰されそうだった。
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