ヴァンパイアと人魚姫
浜辺に着くと私はオレンジ、エレスは黄色の水を飲んだ。


激しい痛みが私を襲い、魚の足が人間の足になった。


エレスを見ると、エレスも人間になったらしいが、パッと見ても気づかなかった。


「サラ！大………」


エレスが私の顔を真っ赤にしてエレスの服を私に羽織らせてくれた。


「エレス？」


「おま…かっ体…」


「体？」


私は自分の体を見ると裸になっていた。


人魚の時は服なんて必要無かったから着ていなかったのだ。


私は自分の姿を確認すると、顔から火が出そうになった。


「ごっごめん…」


「ああっ。取りあえず服を買わないとな…」


私は、エレスに手を掴まれ立とうとした。


しかし地上を歩いた事のないサラは立つことが出来ずその場に倒れてしまった。
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