ヴァンパイアと人魚姫
「父上何を!」


エレスが私の目の前に立った。

「邪魔だ…エレス!」


バキッとした音と共にエレスは殴り飛ばされてしまった。


「エレス!」


「お前が悪いのだ…人魚。お前がエレスを変えてしまった。お前が消えれば、エレスは元に戻る…」


そう言うとエレスの父は腰に付けている2本の剣の内、1本を取り出し私に突きつけてきた。

私は、何もすることができず顔を青くして目を瞑った。


「ヤメロォ~!!」


横から、エレスの必死な声が聞こえた。
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