新月の夜

兄さん笑うな。」
「絢美、正直に感情出したら？見せてないね。」
「よくわかったね。亜希お兄ちゃん。いいの？」

亜希は、

「GO！」

絢美は史奈に抱き着いて、

「かわいい。カオもっと見たい。」
「あ〜や？」
「お兄ちゃんばっかり抱いてうずうずするのよ。」
「…オレの女だ。」

史奈は、

「やっぱりテレビで見るよりかわいいわ。」

絢美は、

「お姉ちゃんって呼んでいい？」
「早い…。」

亜希とあつきは流される絢美に言う。

「今日は私の手料理だぁ。へへっ。」

絢美はルンルンで台所へ。亜希は、

「絢美はああできるからいい。したそうだったし。女の特権だ。私がしたらあつきに殺されるだろ。今日は時間あれば泊まっていけばいい。あつきも一緒にいたいだろ？明日、あの６人と絢美、何とかするから、地元帰ってに挨拶行ったらどうだ？」
「お兄さん…。」
「私は、地元へ帰る暇があれば万里のお墓参りに行ってます。万里を淋しくさせないように。絢美の前にいるのは万里の意志ですから。万里が最後に会った宝物。亡くなったその日に、自分の死をわかっていて万里は絢美に素性を隠して会った。」
「え…。」

あつきと史奈はは言う。亜希は、

「こっそり見てた。内容は知らないけど。絢美を抱いていた。優しい目で。最後の手紙、ふらふらだったろう。それでも絢美と会った事を書いてた。だから、万里の意志だ。ちっとも愛してやれなかった。どんなに後悔したか。」

史奈は、

「違います。お姉ちゃんは幸せだった。毎日ニコニコして。幸せ〜って。惚気て、どうなの？彼氏とは。教えて〜。とじゃれて、まだ、奪われちゃだめだよ。だって私の史奈とられちゃダメ！結婚してからじゃないと。きれいでいなきゃだめ。ってキスもしたことない私が言うな〜って？キスがなくても幸せ。亜希が側にいるだけで幸せ。みんなは体は？って言うけれど。亜希がいるだけでいいの。それだけで満たされる。ってお姉ちゃんが言ってました。」
「…私も周りからよく、早く体奪えとかよく急かされました。早く奪わないなら奪っちゃおうか？と言い出したから、万里に手を出したら許さない！と睨みましたよ。万里は、甘えては、ふぅ、落ち着く。運命だわ。って言ってました。」
「それはお姉ちゃんの正直なキモチで