新月の夜
に見た夢。そして、私があなたの母親に触れた時に光った夢。懐かしい気がしました。私達がキーかもしれないと。」
「悠太は、何故言わなかったのです!」
「…あなたはそれが偽りなら過信だと責めるでしょう。私だけならまだしも、かわいい弟や妹までも責められるのが嫌でね。」
「……。」
「…でも、みんながさっき聞こえた声が真実だとすると解けている事になる。」
悠太ははっとして、
「…母さんが倒れたのって貧血じゃないかも!?」
父は、
「呪いが抜けた。」
あつきは、
「でも呪いはお兄さんにも。」
和也は、
「私は何も感じなかったです。たぶん長男に継がれるのは相手の話。私が直接産む人間ではないですから。ならば、これから未来に私の子供を産むとされる人間に呪いがついていたとすればその相手が母さんと同じ症状で倒れてるかも知れません。まだ相手は誰かはわからない私としては何も言えません。ただ、ここにはいないことは間違いないでしょう。」
「兄さん…。」
「悠ちゃん、」
ぎゅっ。
「プラスに考えると心の不安が消えて、すっきりする。悠ちゃん、心配だったの?」
「…そりゃ、オレがもし長男だったらと思ったら…。呪いを背負う兄さんには申し訳ない。」
「お前優しいなぁ。」
父は言うと、
「だから母さんの妊娠を受け入れられなかったんだ。…母さん説得うまいんだよ。やはり母さんには逆らえない。優しく声をかけられるだけで許してしまうんだ。」
「ふふふ、私の妻はかわいい。」
「…自慢?」
「母さんは傷付きやすいから。だから和也の時に逃げたりした。」
「……。」
「悠太が一番あさみに近い。性格も全て似ている。でも、あさみは強くなったというか、受け止めるようになった。賢いし、優しい。見つけた後は未亜には責められるわで。あいつはきつい…。それだけ妹思いの姉だ。あさみが失踪した時は殴られるし。関係はばれてたから。」
「未亜さん?」
兄弟は言うと、
「妻のお姉さんです。大学の同級生。未亜が高1のあさみを文化祭に連れて来た時から、びっくりですよ。会って突然告白されて、注目浴びて、焦って連れて逃げたら、甘えて。5つ上の私はいくら言ってもあさみは離れなかった、別れる時、泣いて、いきなりキスされて。心の中では、一緒にいる時、
「悠太は、何故言わなかったのです!」
「…あなたはそれが偽りなら過信だと責めるでしょう。私だけならまだしも、かわいい弟や妹までも責められるのが嫌でね。」
「……。」
「…でも、みんながさっき聞こえた声が真実だとすると解けている事になる。」
悠太ははっとして、
「…母さんが倒れたのって貧血じゃないかも!?」
父は、
「呪いが抜けた。」
あつきは、
「でも呪いはお兄さんにも。」
和也は、
「私は何も感じなかったです。たぶん長男に継がれるのは相手の話。私が直接産む人間ではないですから。ならば、これから未来に私の子供を産むとされる人間に呪いがついていたとすればその相手が母さんと同じ症状で倒れてるかも知れません。まだ相手は誰かはわからない私としては何も言えません。ただ、ここにはいないことは間違いないでしょう。」
「兄さん…。」
「悠ちゃん、」
ぎゅっ。
「プラスに考えると心の不安が消えて、すっきりする。悠ちゃん、心配だったの?」
「…そりゃ、オレがもし長男だったらと思ったら…。呪いを背負う兄さんには申し訳ない。」
「お前優しいなぁ。」
父は言うと、
「だから母さんの妊娠を受け入れられなかったんだ。…母さん説得うまいんだよ。やはり母さんには逆らえない。優しく声をかけられるだけで許してしまうんだ。」
「ふふふ、私の妻はかわいい。」
「…自慢?」
「母さんは傷付きやすいから。だから和也の時に逃げたりした。」
「……。」
「悠太が一番あさみに近い。性格も全て似ている。でも、あさみは強くなったというか、受け止めるようになった。賢いし、優しい。見つけた後は未亜には責められるわで。あいつはきつい…。それだけ妹思いの姉だ。あさみが失踪した時は殴られるし。関係はばれてたから。」
「未亜さん?」
兄弟は言うと、
「妻のお姉さんです。大学の同級生。未亜が高1のあさみを文化祭に連れて来た時から、びっくりですよ。会って突然告白されて、注目浴びて、焦って連れて逃げたら、甘えて。5つ上の私はいくら言ってもあさみは離れなかった、別れる時、泣いて、いきなりキスされて。心の中では、一緒にいる時、